みなさん、こんにちは。「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザーの大見です。

コロナ禍になって、もう1年が経ちます。

工務店さんやリフォーム会社さん、不動産会社さんから最近のお話を伺っていると、

・コロナ禍でも、変わらずに安定した受注を得ている、業績を伸ばしている。

・コロナ禍で受注が低迷している。

とあります。

当たり前なんですけど、この2つに分かれるのは（笑）・・・・。

受注が低迷している工務店さんのお話を聞いていると、一言で言うと、

「もったいない話」が多いんです。

受注が低迷してくると、悪い所から直そうとしてしまいます。

ライバル社と比較して、苦手なところ、弱いところを克服しようとしたり、

お客様の要望に合わせ過ぎてしまって、無理をしてしまいます。

そうすると、どうなるかと言うと、「自社の良い点」や「商品のよい点」が消えてしまいます。

先日もこんな話をお聞きしました。

その工務店さん、本物の自然素材の家を少しお得に建てています。

ところが、コロナ禍により、問合せが少なくなり、受注も落ちてきました。

特に20代後半から30代前半の若い人からの問合せが特に少なくなってきました。

そのかわり、「リフォームするか？建替えるか？を悩んでいる方」からの問合せは増えていました。

でも、今までの成功体験が抜けられず、若い人たちを追い求めてしまいました。

どうしたかと言うと、若い人たちが好む「デザイン住宅」に対抗するような商品に力を入れ始めてしまいました。

この選択って、一見よさそうに見えますが、実は難しい選択です。

「デザイン住宅」っていう分野は、確かに若い方に人気があります。

ヴィンテージスタイルとか、

レトロ感があるとか、

カルフォルニアスタイルとか、

ブルックリンスタイルとか、

若い方に人気です。

でも、その分野はデザイン性に長けた工務店さんが無数にある訳です。

そして、そういった工務店さんは、住宅のデザイン性だけは無く、営業スタイルまでがデザイン住宅になっています。

ネクタイをしないラフでありながらおしゃれな服装で営業をしているわけです。

そういった工務店さんと勝負するわけです。

そこに「今、若い方に人気だから」という理由で切り込んでも受注は難しいです。

短所を克服するって大変です。

ご理解いただけますよね？

せっかくの長所が消えてしまってもったいないです。

片や「リフォームするか？建替えるか？と悩んでいる方」は、若い方は少ないです。

家が古くなって暮らしにくいとか、

子供たちが独立して、2階を使わないから、改築をしたいとか、

今の家は息子世帯に譲るから、住み替えたい

等のニーズがある訳です。

こういったニーズがある方は、自然素材が醸しだす温かい雰囲気を好まれ、且つたくさんの家を作ってきた経験に裏打ちされたアドバイスを求めているわけです。

つまり、自分たちの長所をそのまま生かす事が出来ますし、そのニーズに応えていけば、さらに長所を伸ばす事が出来ます。

これは一例ですが、今、業績が良い工務店さんは、自社の長所を理解して、

そこをぶれずに経営されているところです。