完成してから1年間、全く売れなかった建売分譲4戸のチラシです。
「完成してから一年、全く売れない。一つも売れてない。今回、値段も下げるけど、何とか集客できるチラシを作って欲しい。」
というご相談でした。
売れない原因をお聞きしてみると、
「古い町で、道路が狭く、クルマの駐車がしにくい。」
「とにかく価格が相場より高い。」
の2点でした。
そして、要望として、
「木造の住宅らしさを出して欲しい。」と言われました。
また、最近の購入者の傾向として、
「独身」の方が一戸建てを購入されているとお聞きしました。
打合せの帰りに現地に行って確認してみると、
言われるほど、道路も狭くないし、豊田市の中心部で住宅街の中なので、逆に良い場所ではないのかな?と思いました。
●自動広告原稿完成シートで原案を作成
自動広告原稿完成シートでこの建売分譲の原案を考えると、
①建売であるから、立地をしっかり伝えるべき。豊田市の中心部にあるので、利便性が高い。
②家具・エアコン付の建売住宅だから、スグに住める。
③売れてない事を逆手に取り、4戸あるから自分たちのライフスタイルに合わせて選べられる
上記の3点のポイントが見えてきました。
※自動広告原稿完成シートとは・・・
Amazonブックランキング総合1位、Amazon日本上陸15年「売れたビジネス書50冊」に、ランクインした岡本達彦氏の著書『「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法』の理論を取入れた広告作成法のひとつです。特許取得済みの複写式のシートもしくはWEBシステムを使って、自社の一番のお客様になったつもりでアンケートに答えていくと、売れる広告が出来上がる広告作成法です。
●自動広告原稿完成シートから制作したチラシ
表面 制作ポイント
①ターゲットコピーを「家賃やアパート代がもったいないと思っているみなさんへ」と賃貸住宅に住まわれている方に絞り込む。
②立地がスグにわかるように「元町工場スグ隣、豊田市広久手町の建売住宅はいかがですか?」と言ったキャッチコピーで告知。
③「木造住宅」のイメージより、「デザイン住宅」のイメージを打ち出した方が良さが伝わると思い、外観写真をイメージビジュアルに使用。
④自動広告原稿完成シートからポイントとして浮かんだメリットは、「豊田市広久手町 建売住宅をおススメする3つのポイント」として丁寧に説明。
参考:以前のチラシ 表面
内観写真をメインビジュアルで使用していました。多分、木造住宅の良さを伝えるためであったと思います。それよりも、外観のカッコ良さ(デザイン性)を訴えた方が良さが伝わると判断しました。
また、表面には、立地の情報が町名しかなく、どのあたりにあるのか、イメージしにくにのでは?と思いました。
裏面の制作ポイント
①4戸全ての良さを伝えようと思うと、スペースが足らないので、2戸に絞込み、丁寧に説明。
②選んだ2戸は、独身者にオススメのプランとファミリーにオススメのプランを掲載。
③木造住宅でも長期保証がある事を、よくある質問「Q&A」で伝える。
参考:以前のチラシ 裏面
4戸全ての情報を掲載してあります。
●実際の効果
1回目
5万枚折込
チラシから見学予約1組、自社のホームページから見学予約4組、、ポータルサイトから見学予約4組の合計9組
(今まで、自社のホームページから見学予約が入った事はなかったらしいので、チラシ効果と捉えています。
申込み2組、契約1組→この方は、結局、この工務店さんの別の物件を購入。
2回目
5万枚折込
チラシから見学予約2組
申込み2組、契約2組
来場者は、1組は、元町工場に勤めている方、もう1組は同じ町内の賃貸に住まわれている方。
2組とも「こんな所に売り物件があったなんて知らなかった。」という定番のコメント。
担当者は、「買われた方が住まわれていたアパートにも何度もポスティングをしたんですけど・・・。」
分譲だから、立地が一番のポイント。
独身者の購入はなかったが、ターゲットコピー、キャッチコピーで訴えた通りの人が購入。
その後、ネットからの申込みと不動産会社からの申込みがあり完売。
●広告主様の感想
以前にも売れずに苦戦していた建売で、「大型犬を飼われている方」をターゲットにしたチラシを作ってもらい成功しました。その時についで、今回も助けていただきました。
●終わりに
2020年12月と2021年1月に折込んだチラシです。分譲案件は、立地をしっかりと認識していただく事がポイントです。その次に立地以外のメリットがどこにあるかを訴えていく事がポイントです。いくら人気の場所だと自分たちが思っていても、お客様はそう思っていない事も多々あります。丁寧に説明すべきです。